震度5強で倒壊も

一級建築士が設計書を偽り、マンションやホテルが地震の際の安全性に問題があるという。
書類の偽造で思い起こすのは、カネボウの決算書を偽った公認会計士である。あの時会計士は「顧客の要望を入れなければ、2億円の顧問契約が解除されると思った」と言っていた。あの会計監査を信じてカネボウの株を買い、大きな損害をこうむった人がいるに違いない。それと引き換えに公認会計士は2億円の契約を得た。
今回の事件でも多くの人が自宅の崩壊の危機に直面している。その損害は大変なものに違いない。それと引き換えに設計士は何を得たのか?11月18日付けの新聞は渦中の設計士の自宅を下記のように記している。
「2階建て住宅を事務所兼用にしており、入り口ドアに「姉歯建築設計事務所 一級建築士事務所」の表札を掲げている。玄関前のランプは壁から外れかけ、壊れたインターホンの代わりに「ベル」と書かれたブザーが備えつけられていた。缶や瓶などを入れたゴミ袋が十数個も玄関先に置かれたままだった。」
描写からは設計士の貧しさが思い浮かぶ。そんなわずかなお金のために、良心を売り飛ばしてしまったのか?