日経新聞の靖国参拝批判

23日の日経新聞には靖国参拝について僕と同じ視点で評論が載っていた。
靖国参拝への尽きぬ疑問」と題するその記事にいわく。「戦没英霊に対する首相の深い思いを批判する人は皆無だろう」まさにそうだ。
「問題は靖国神社に戦場で倒れたわけでもない戦争指導者が合祀されていることである。」そうそう!それが問題なんだ。
「戦争指導者を合祀する靖国神社に参拝する事が日本の首相の行動として政治的に妥当かどうか、憲法政教分離の原則に抵触していないかどうかが議論になっているのである。」論点は全く異論がないが、本当にそれが議論になっているのか?韓国や中国の言い分を正しく報道しないで、「内政干渉だ」と感情的に煽り立てているのがマスコミの現状じゃあないの?
「中国の批判に真正面から反論し、A級戦犯の合祀を正当化するには「東京裁判は不当であり、あの戦争はやむにやまれぬ自衛戦争だった」という理屈しかない」ここだな、問題は。僕はまさしく「東京裁判は不当であり、あの戦争はやむにやまれぬ自衛戦争だった」と思っているが、だけど靖国神社に戦犯が合祀されていることには疑問を感じる。それは戦犯が犯罪人だからではなく、あくまで靖国の存在意義が「戦場で倒れた人を祀る場所」であるべきだと思うからだ。戊辰戦争以後、国のため平和を勝ち取るため、やむにやまれず戦争に行って死んでいった名も無き人達を祀る場所であって欲しいからだ。戦犯といわれる人達はともかくも戦争では、いや戦闘では死ななかった。その人達を靖国に祀る意味はないではないか。
戦犯を靖国に合祀する、というのは戦後大分たった1975年頃に行われた事らしい。しかもその運動の先頭に立ったのは当時の社会党の議員だ、というから歴史とは分からないものだ。
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