電波の私物化

NHKがラグビー日本選手権準々決勝の試合の生放送を中止する、という新聞記事が朝刊に載った。
NHKの言い分は競技場内の広告位置や業種について事前にラグビー協会から報告がなかった、というものだが対朝日新聞のしこりが原因していることは明らかだった。結局はファンの生放送を望む声に押されて、生放送は行ったが・・・
電波という有限の資産を数社で独占することを許しているからこそこんな横暴がまかり通ってしまうのではないか。NHKが放映しないのなら、別の会社・団体がいつでもその代替機能を果たせるような、そんなシステムがあればこんなことは起こらないはず。基本的にすべての産業がその構造になっている。唯一電波だけが独占的権利を保証されている。
余談:今日の週刊ニュースでの日本対北朝鮮のWカップ予選の一シーン。後半16分北朝鮮のゴールのシーンにはゴール裏の「朝日新聞」と書かれた看板が大きく映し出されていた。
(13日(日)今度はフジテレビが予定されていた「平成教育委員会予備校編」の放映を中止した。ライブドア堀江社長が出るからだ。まあこの番組が社会的に意味があるとは思えないが、これも電波の私物化の一例ではある。 NHKにしろフジテレビにしろこうも簡単に番組を変更するっていうのは、番組の価値がそれほど低いものである、ということを自ら証明しているようなものだ。語るに落ちるとはこのことか。)