信じなければ救われない。

信じるものは救われる、と聖書は言う。だが個人的な経験から言うと、信じても救われなかった例は沢山ある。信じ方が足りないからか、心の底から信じていないから、かも知れない。
しかしこれだけ確かな事、それは『信じなければ決して救われる事はない。』その典型であるような出来事があった。
新潟県中越地震で土砂崩れのため車ごと生き埋めになった二歳の男の子が四日ぶりに救出されたのだ。押しつぶされた車と岩の間のわずかなすきまがその子を救った、と言う。いや、本当に男の子を救ったのは「生きている!」とレスキュー隊が思った事だったと思う。
新聞記事で時系列を追ってみると
25日:家族から警察に捜索願提出。警察では「自動車ナンバー自動読み取り装置(Nシステム)」により車の所在地通行経路に見当をつける。
26日午後3時32分:ヘリコプターで捜索、車を発見。ただちに機動隊約20人がかけつけるが、現場へ接近できず。
26日午後7時:県知事より内閣府へ専門家の派遣を要請。捜索打ち切り。
27日午前11時:専門家による調査開始。(通常捜索は朝一番で再開されるの)
27日午後1時頃:レスキュー隊による捜索開始。
27日午後2時前:警視庁のレスキュー犬が猛烈な勢いでほえる。生存者確認。
27日午後2時39分:優太ちゃん、救出。
上記の時間の流れを見ると、車を発見した当初は現場の惨状を見て、まさか生存者がいるとは思わなかったに違いない。「生きている!」と信じたからこそ、救出作業に一層力が入ったのだろう。
優太君は、例えて言うなら我々の人生の夢である。「夢は生きている」「夢は実現できる」と信じなければ決して夢が救出される事はないだろう。