サッカーアジアカップ対ヨルダン戦辛勝

延長戦でも決着つかず、PK戦での決着となった対ヨルダン戦、テレビ放映の実況を見て勝利の喜びに震えた。こんなことは本当に久しぶりだ。それほど印象的な勝利だった。
なにしろ、最初の二人(中村俊輔三都主)がPKを失敗するという絶望的な出足だったのだ。三都主が失敗した後、審判に抗議してPKのサイドを変えたのも醜態に見えた。実況していたアナウンサーは「これで最初からやり直し、ということになるのでしょうか?」などとあり得ない事を口走る、それほど日本は追い詰められていた。
それでもヨルダンの4人目を川口が止め、5人目が失敗して同点になったときは99%逃げていた勝利の女神が元の位置に戻ってくれたように思えた。それなのにサドンデスの決戦に入ったとたん今度は中沢が失敗した。せっかく日本に傾いた流れが再びヨルダンに行ってしまった。流石にこれでやられた、と思わずにはおれなかった。
しかしヨルダンの6人目を再び川口が止めた。最後の7人目日本宮本が冷静に決めたあと、ヨルダンのボールはポールに当たって跳ね返った。神がかり、とはこのことかと思われた。
最後まで勝利を信じた川口の精神力を褒め称えたい。
(直後のニュースでは二つのゴールシーンのあと淡々と「その後PK戦にもつれ込んで4対3で日本が勝ちました」との報道だった。ニュースは事実だけ伝えればよいのか?できればあの感動も伝えてほしかった。)