北朝鮮の実態

曽我ひとみさんが家族と1年9ヶ月ぶりの再会を果たした際に、子供よりも先に夫に駆け寄ったは少し驚きだった。僕なら配偶者よりもまず子供を抱きしめるだろう、と思ったからだ。
そういえば、曽我さん以外の拉致被害者についても、子供達としばらく別れ離れになることが決まった時不安はなかったのだろうか?という想いがよぎる。
彼らは当初2週間の予定で日本に帰国した。そして北朝鮮へは帰らない事を決意した時、子供達のことはどう思ったのだろう?北朝鮮が報道されているような厳しい国であれば、「ここで国との約束を違えれば、子供達の生活環境も随分と辛いものになるに違いない」という想いは浮かばなかっただろうか?もし僕なら子供のことが心配で心配でとても魚釣りをしたり、大学時代の同窓生と歓談したりする気にはなれなかっただろう。
想像するに、北朝鮮は西側のマスコミが報道するほどひどい国ではないのではないか。だから、それを知っている拉致被害者達は安心して子供達との別離の道を選んだのではないか。
別の想像では、北朝鮮が徹底した共産主義の政策を推進して、子供は生まれてすぐ家族の手を離れ共同生活のなかで育てられる。だから親子の情が家族で生活しているほど深くない。だから子供に関して比較的冷静でいられる。
まったく正反対の想像だが、拉致被害者達の子供への対応を見て下司の勘繰りを行った。